手作り石鹸に使われる薬品と言えば「苛性ソーダ」ですが、強いアルカリ性をもつため苛性ソーダをあまり使いたくないという人も少なくありません。苛性ソーダを使わない石鹸作りには、グリセリンソープや石鹸素地を使う方法などがあります。またその他にも、昔ながらの「灰」を使った石鹸づくりの方法があるのをご存じでしょうか。
ここでは苛性ソーダを使わない、「灰」を使った石鹸の作り方をご紹介します。
1.材料
灰を使った石鹸を作る場合、必要な材料は石鹸のベースとなる油脂と灰です。
灰といってもいろいろな種類がありますが、石鹸作りに必要なのは「カリ」という化学物質です。草木を燃やしてできる灰にはこの「カリ」が含まれているため、油脂と反応して材料を石鹸にすることができます。
カリを含んだ灰を作るためには、植物にカリウムが含まれていることが必要です。カリウムは根にも含まれているため、雑草を燃やしてカリが豊富な灰を作るのも良い方法です。
2.道具
灰を使った石鹸づくりには、一般的な石鹼づくりと同様の道具が必要です。材料を混ぜ合わせるボウルや泡だて器、石鹸を入れる型などが一般的ですが、温度が高い方が石鹸になりやすいため、火にかける鍋も用意するといいでしょう。
3.作り方
灰を使った石鹸を作るには、まず灰からカリを含んだ灰汁を取り出さなければなりません。
まず灰に熱湯を注いで一晩時間を置き、そこから灰汁を取り出します。その後石鹼に使用する油脂に灰汁を加えて、混ぜ合わせます。その後型に入れて石鹸が固まるまで待ち、型から外せば石鹸の完成です。
ただしカリウムから作った石鹸は非常にやわらかく、市販されている硬い石鹸のようにはなりづらい傾向があります。また灰汁に含まれる成分は、燃やした植物の種類や量によって大きく左右されます。灰を使った石鹸を作る時には、様子を見ながら加減する工夫が必要です。
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