照明の種類によって光はさまざまな効果を与えてくれます。それでは対象によって、どのような光を選ぶと、照明の効果をアップできるのでしょうか。
1.素材の色と調和する照明の色選び
照明の色を選ぶ時、周囲の素材の色も考慮する必要があります。
例えばインテリアやファブリックが赤っぽい色の場合、青や白の照明を当てると素材と照明の色がお互いの良さを打ち消し合ってしまいます。照明の色を選ぶ時は、その空間のテーマがどのような色なのかを考えましょう。
2.スポットにするか拡散させるかで変わるイメージ
照明の光には、空間全体を照らすものや一部だけを強調するものなど、さまざまなタイプがあります。
空間全体を照らすタイプは、物が見えやすい反面、メリハリはありません。逆にスポットライトは一部を照らすならメリハリが出ますが、物は見えにくくなり目が疲れてしまうこともあります。
照明を選ぶ時には、どのような目的で空間を使用するのかを考えることも必要です。
3.素材の凹凸感が立体的に見える光の角度
光には物を見えやすくするだけでなく、凹凸を強調するという効果もあります。上手く光を当てることで、凹凸を強調することも逆に平らに見せることもできます。また平らな壁などを立体感があるように演出することもできます。
この時重要なのが光を当てる角度です。正面から光を当てると凹凸が少なく、角度をつけると立体感が生まれます。
4.天井・床・壁のどこに光を当てるかで変わる印象
照明というと手元を照らすイメージですが、空間デザインでは手元だけでなく、天井や壁、床など、異なる場所を照らすことでさまざまな演出ができます。
例えば天井に照明を当てれば空間が上に広がり、解放感が生まれ、床に当てると天井が暗くなるため、高級感が生まれます。また壁に当てると空間に奥行きが生まれます。
その他にもさまざまなテクニックがあります。
これらの手法を使う時には大きな照明だけでなく、間接照明が使われることもあります。また温かい色の照明を使うと、食べ物がおいしそうに感じるといった効果も。
このように照明には実用的な役割の他にも、空間演出の効果も大きいため、空間デザインではどのように照明を取り扱うかということは非常に重要になります。
《空間ディスプレイデザイナー資格の口コミ》
空間ディスプレイデザイナーは商業空間の中でも陳列の知識・技術から色彩演出、照明技術などさまざまな技能を持っている人に与えられる資格です。
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