日本デザインプランナー協会のブログへようこそ!
ここでは日本デザインプランナー協会の資格にちなんだトリビアをご紹介します。
かの有名なロダンの"考える人"。美術作品に興味のない人でも知っている超有名な作品ですよね。
この"考える人"は、実は日本でも本物が見られます。もちろん本家のフランスでも見られます。
実はロダンが作ったのは作品の鋳造用の型なんです。
鋳造とは型に溶かした銅を流し込み、像を作ることです。ロダンが作ったのはこの「型」の方。
そのためどんどん鋳造すれば、オリジナルもどんどん増えるというわけですね。
日本で見られる場所は東京2カ所、京都、鹿児島県、静岡県と、5カ所もあるんですよ。
本家のフランスではロダン美術館とパリ郊外のロダンのアトリエだけ。
本家より多い!そしてオリジナルの"考える人"は、世界では20体以上あるんですって。
さて本題の「考える人は考えてないんじゃないか?」という話ですが、実はこの考える人はロダンの作品の一部を切り取ったものなんです。
その作品とは「地獄の門」。"考える人"はこの地獄の門を見下ろしている位置にいます。つまり「考える人」ではなく、「見ている人」というワケです。
その先には地獄に堕ちていく罪人の姿。何だか怖いですね~
しかもこの作品が飾られるはずだった美術館の建設は途中で白紙に戻されてしまったので、その後はロダンの作品として製作されることになりました。
ちなみに「地獄の門」が未完成のまま、ロダンは亡くなっています。
このようにある作品から一部を別の作品として発表するのは、よくあることだそうです。
音楽でいえば、アルバムから1曲がシングルカットされる、あるいは映画やドラマなら主人公ではなかった人がスピンオフで別作品の主人公になる、みたいな感じでしょうか?
そんなことを考えながら、一度美術館に足を運んで見られてはいかがでしょうか?
日本デザインプランナー協会ではファッションだけではなく、ハンドメイドやWEBデザインの資格などもあります。興味がある方は要チェックですよ!