鉛筆はなぜ「鉛」と書くか知っていますか?
これは黒鉛と呼ばれるグラファイトでできているからです。
鉛は毒性の強い金属です。
黒鉛は言葉は似ていますが鉛とは全く違う物質でもちろん無害です。
【鉛筆が子供たちに使われるまで長かった】
鉛筆の原点は鉛のかたまりでした。
それは古代ギリシャの時代のことですから今から4000年以上も前のことです。
現在のような黒鉛を木軸で包む形になったのは1795年のことです。
鉛筆が初めて日本にやってきたのは、江戸時代の初め頃のこと。
日本最古のものとしては、徳川家康と伊達政宗の遺品から見つかっています。
庶民が使えるようになったのは明治時代になってからですが、まだまだ高級品でした。
実は現在のように子供たちが鉛筆を使うようになってから、まだ100年もたっていないんです。
【なぜ鉛筆は角で色鉛筆は丸なのか?】
ところで鉛筆ってなぜ六角形なのかわかりますか?
これは鉛筆を3本の指で支えるので、その倍数が握りやすいとされているためです。
そしてもうひとつは転がらないようにするため。
ではなぜ色鉛筆は丸いんでしょう?
これは色鉛筆が鉛筆とは違う顔料を使っているので折れやすいからです。
中心の芯までの距離を同じにすることで、芯を折れにくくしています。
また字を書く鉛筆と違って、色鉛筆は色を塗るので持ち方も違うからなんですね。
【消しゴム付きの鉛筆の消しゴムはなぜ消えにくい?】
お尻に消しゴムがついている鉛筆は、もともとは大工さんのために考えられた商品です。
でも便利なようでこの消しゴムでは字が消えにくいなと思ったことはありませんか?
これは一般的な消しゴムがプラスチック製なのに対し、ゴムでできているからです。
鉛筆のお尻のような部分ではプラスチックだとすぐ破損するからだそう。
それでゴム製なんです。
ボールペンやシャープペンも便利ですが、たまには鉛筆も使ってみてはどうでしょう?