日本デザインプランナー協会のブログへようこそ!
ここでは日本デザインプランナー協会の資格にちなんだトリビアをご紹介します。
ビーズと言うと「子どものおもちゃじゃない?」「ただの手芸材料で脇役」なんて日本では思われがちですが、実はそうじゃないんです。
ビーズの歴史は世界では非常に古く、4万年以上前には作られていたとされていました。
ところが2006年の調査で、イスラエルとアルジェリアの遺跡から穴の開いた貝殻の装飾品が見つかったのです。
これで一気に4万年から10万年以上へとビーズの歴史は変わりました。
ただガラスビーズになると話は違います。ガラスビーズはイタリアなどでガラス工業が発達した14世紀には作られていたとされます。
ビーズの語源は、「biddan(祈る)」あるいは「bede(祈る人)」であるといわれています。
これはキリスト教で使われているロザリオに由来しています。
このように祈りのためのビーズは、ヒンズー教やイスラム教でも今も使われています。
そのため宗教的な敬意を表すもので、本来は神聖なものとされているんですよ。
では日本ではどうかというと、最も古いものは古墳の中から見つかっています
これも女性用の装飾品で、護符(簡単に言えばお守りですね)として扱われていたようです。
そしてガラスビーズ(勾玉)は弥生時代のものが見つかっています。
ヨーロッパのビーズが日本にやってきたのは江戸時代で、ヴェネチア産、オランダ産の「トンボ玉」でした。
その時は鎖国時代だったので、そのさなかでも交易があったオランダや中国を通して伝わったんです。
世界各地でビーズは高価なものからイミテーションまで、材質もさまざまなものが発展して現在に至っています。
イタリアのヴェネチアンビーズ、オーストリアのスワロフスキービーズ、そしてチェコのチェコビーズなど、今ハンドメイド好きの人たちやプロのアーティストたちが使っているビーズにはこんな歴史があったんですね。
日本デザインプランナー協会では、ハンドメイドの資格もたくさんあります。興味のある方は要チェックですよ!