日本の多くの世帯では子供が生まれたり増えたりすると、住まいを見直すことが多いようです。戸建て住宅を建てたり、マンションをリノベーションするという時に、一番に考えるのが子供との暮らし方でしょう。子供との暮らしを楽しくするための、住まいの考え方とはどのようなものでしょうか。
１．人数＝部屋という構成はもはや古い
「子供の人数分＋夫婦の主寝室をプライベートスペースとして、あとは家族で使うリビング、水回り…」という考え方は、どのような世帯にも当てはまらないことはない、最小公倍数のようなものですが、親とのつながりを求める幼少期の子育てには向いていません。
子供の成長に合わせて、柔軟に使えたり、コミュニケーションを育みやすい住まいの方が、これからの時代に合っているといえるでしょう。
２．のびのびと暮らせるスペース取りが重要
個室重視の住まいでは、窮屈になってしまうばかりではなく、家族がコミュニケーションが取りづらい空間になってしまいます。必要なのはのびのびと暮らせる、広がりのある住まいです。
そのような住まい作りにでは境界線を決めるのではなく、領域を重ねながら譲り合うことのできる伸縮自在のスペース作りが必要です。
３．引き戸を中心に
昔の日本間では、部屋に用途を固定せず、時に居間、時に子供部屋となるような自由な使い方をしていたものです。
この使い方は現代でも有効で、リビングダイニングに、用途の固定されていない部屋、あるいは子供部屋を引き戸を介してつなげることで、弾力的な部屋の使い方ができるようになります。
４．シェアできる場所を作ろう
重要なのは家族が一緒に過ごして有益な場所を作ることです。
例えば大きなカフェテーブルのようなものを設けて、子供はそこで宿題、親はその隣でちょっとした作業や仕事ができるようにしておくことで、自然と子供とのコミュニケーションがとりやすくるでしょう。
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