ファッションに関わる仕事をするなら、繊維のことは知っておきたいですよね。
繊維には大きく分けて植物繊維、化学繊維、そして動物繊維の3種類があります。
植物繊維ならコットンや麻などですが、動物繊維には何があるかご存知ですか?
ここでは5種類の動物繊維について説明しますね。
1.ウール=羊毛
羊の毛をバリカンで刈るシーンはよく見ますよね。
あの刈られたモコモコの毛がウールになります。
保温性や吸湿性が高く、冬物によく使われます。
デメリットは毛玉ができやすい、虫がつきやすいということです。
メリノ種はウールの中でも極上品。
他にも中毛種(ハンプシャーなど)、長毛種(リンカーンなど)、雑種羊毛(コリデールなど)があります。
2.アンゴラ=ヤギ・ウサギ
○アンゴラモヘヤ
アンゴラヤギというヤギの毛で、非常に高価な繊維のためにウールやナイロンなどと混紡されることもあります。
中でも南アフリカ産のモヘヤは最も高級品。
スーツ、ニット、ストールなどに利用されます。
デメリットは強いブラッシングに弱く、毛が抜けやすいことです。
○アンゴラウサギ
10㎝ほどにもなる長い毛をもつアンゴラウサギ。
人が手入れしないと生きていくのが難しいともいわれています。
そんなアンゴラウサギの毛は軽くて柔らかなのが特徴です。
ウールや化学繊維との混紡が一般的です。
3.カシミヤ=カシミヤヤギ
ヒマラヤ原産のカシミヤヤギの毛です。
高級なニット製品に使われることで有名です。
4.アルパカ=アルパカ
南米原産のアルパカの毛です。
CMなどで人気が出てすっかり有名になりました。
5.キャメル=フタコブラクダ
フタコブラクダは春になると脱毛するので、これを熊手のような道具でかき集めます。
ウールよりも細くやわらかいのが特徴です。
中には硬い毛がありますが、それはベルトや芯地、テントなどに使われます。
染色しづらい繊維のため、ほとんどはそのままのナチュラルカラーになります。
以上動物繊維5種類、羊、ウサギ、ヤギ、アルパカ、ラクダでした。