前回は6月に咲くメジャーな花のお話をしました。
今回は同じ6月に咲く花の中でも、道端で見かける花をご紹介します。
名前を知らないだけで、見かけたことがあると思います。
【カタバミ】
小さな黄色の5弁の花を咲かせます。
葉っぱはかわいいハート型の三つ葉で、つい四つ葉はないかなと探してしまいそうになります。
名前はその葉っぱが夜になると折りたたんだようになり、片側が食べられたように見えることから「片喰(カタバミ)」とつけられたそう。
茎は地面を這って高さは5㎝ほどしかありません。
図鑑にも生育地は「草原や道端」となっています。
【ツユクサ】
カタバミと同じように日本全国の道端で見かけます。
小さいけれど鮮やかな青い花を咲かせます。
花びらが一見2枚に見えますが、実はもう1枚更に小さな白い花びらが。
雄しべは6本あって、そのうち4本はダミーで花粉を出しません。
名前は朝咲いて昼にはしぼんでしまうので、朝露を連想させることからつけられたといわれています。
【ヒメジョオン】
パッと見た感じは小さな(約2㎝)マーガレットか菊のような、かわいい白い花です。
道端や駐車場、空き地などで見かけますね。
もしかしてこの花の名前を「ヒメジオン」と間違って覚えている人も多いのでは?
この名前は中国の「女苑(ジョオン)」という花に似ていることから、「姫」をつけ「姫女苑」になりました。
だから「ヒメジョオン」と覚えてくださいね。
【ハタケニラ】
ハタケニラはユリ科の植物。
そういえば小さな白いユリが集まって咲いているように見えます。
ニラ(韮)と名前がつきますが、韮のニオイはしません。
園芸用として日本にやってきたのは明治時代です。
ところが野生化して帰化植物になりました。
今では畑や道端に多く花を咲かせています。
ここでは画像が出せませんでしたが、検索してみるときっと「あ~、見たことある!」という花たちばかりだと思います。