サンサンと降り注ぐ太陽のもと咲く花もとてもきれいですが、動物と同じように夜型の花もたくさんあります。
でもなぜ昼間ではなく、夜に咲くのでしょう?
夏は暑くて人間でも外での活動はやめたくなりますよね。
もっと暑い熱帯地方ならなおさらのこと。
人間ならずとも昆虫も昼間の活動を避けたくなるでしょう。
なので熱帯地方では昼間活動する昆虫よりも夜行性の昆虫が多いんです。
ご存知のとおり昆虫は花粉を運びます。
すると花も夜咲くのが好都合というワケです。
ただ花は昼間と違って、色の違いなどで自分をアピールすることができません。
そこで強い香りを発するのです。
更に花は花粉を運んでもらいやすいように、形や雄しべ、雌しべの位置にも工夫をこらします。
1.月下美人(ゲッカビジン)
夜行性の花でよく知られている月下美人は、サボテン科の多肉植物です。
夜花を咲かせ、朝にはしぼんでしまいます。
その香りの強さは、例え咲いている姿を見なかったとしても翌朝の香りでわかるほどです。
ヨーロッパではその香りが香水に使われています。
花言葉は「艶やな美人」です。
2.夜来香(イエライシャン)
昼間以上に夜から早朝にかけて強く香る花です。
その香りはアロマテラピーに使われます。
花はスープに浮かべることも。
薄い黄色の花は約2㎝径で先が星型。
垂れ下がって10個程度集まって咲きます。
この花の名前をタイトルにした歌もあるんですよ。
花言葉は「高貴な心」です。
3.イランイランノキ
「イランイラン」とはマレー語で「花の中の花」という意味です。
そしてそれはイランイランノキから取れる香油の名前で、アロマテラピーやあのシャネルの5番にも使われています。
花言葉は「乙女の香り」です。
夜咲く花だけあって、その花言葉もステキですね。
気のせいか夜に咲く花を見ると、何となくエキゾチックな雰囲気があります。