日本デザインプランナー協会のブログへようこそ!
ここでは日本デザインプランナー協会の資格にちなんだトリビアをご紹介します。
江戸時代の女性たちも、現代の女性と同じようにいろいろな道具を使いながらメイクをしていました。
1.ベースメイク
「色の白いは七難隠す」といわれた江戸時代は、まず肌の色を白く見せるのが美人の第一条件でした。
そこで使われていたのが白粉、つまりおしろいです。
上流階級が使うような上等な白粉には水銀白粉、一般的な女性は鉛白粉を使っていました。
その白粉を水で溶き、白粉刷毛を使ってぬります。
この刷毛にも今のようにいろいろな種類があって、つける場所などによって使い分けられていたそうです。
つける場所は顔を始め、えりあし、首、胸までと、今より広範囲でした。
2.紅花で紅いメイク
江戸時代の女性も唇や頬に紅をさしていました。
この紅の原料は、現代では種から取れる紅花油が健康にいいと使われている紅花でした。
当時とても高価だった紅。
女性たちは唇いっぱいにぬらず、小さくぬっていたようです。
これは高価なものだったこともありますが、この頃おちょぼ口が流行っていたせいもあります。
紅は「爪紅(つまべに)」といって爪にも使われていました。
赤く染めたり、模様を描いたり。
今のネイルのような感覚ですね。
また頬に紅をさす時には白粉と混ぜて使っていました。
3.お歯黒
江戸中期以降でのお歯黒は、結婚していた女性の化粧でした。
結婚して夫に貞操を尽くすため、歯を黒く染め眉をそり落としていたのです。
この習慣は明治時代に禁止令が出たもののなかなか広まりませんでした。
その後明治天皇と皇后が率先してやめてから、一般のお歯黒も徐々に廃れていったのです。
このお歯黒と白粉、紅を合わせ、「黒、白、赤」の三色のみが、江戸時代に使われたメイクカラーでした。
今も昔も女性が美しくありたいという気持ちには、変わりがないということですね。
日本デザインプランナー協会ではさまざまな分野のデザインの資格が取れます。ぜひチェックしてみてください。